老い支度というと、暗いイメージを持たれるかもしれませんが、私がご提案するのは、明るい老い支度です。
シニアの皆様、自分に何かあった時、家族にだけは(子供には)迷惑をかけたくないと、皆さんおっしゃいます。
迷惑って何でしょう?
・介護すること?
・金銭問題?
考えはいろいろあると思いますが、娘の立場、嫁の立場でひと言言わせてください。
おそらく、残されたモノをどうすればいいのか分からない・・・だと思います。
親が大切にしていたモノたちを、どうしたらいいのか分からないのです。
どうして欲しいのか・・を決めることだと思うのです。
皆様も、自分の親に対して、そんな風に思ったことはありませんか?
使いたいと思うものなら、使うでしょう。形見にと、しまっておくものもあるでしょう。
反面、どうしていいか分からないモノも、きっとあると思います。
皆様のお宅にもありませんか?
先代の方々が残していったモノたち。
我が家にもたくさんあります。祖母が残していったモノたち。
趣味に合わないもの。好みではないもの。
今の時代には必要のないもの。
アクティブに過ごしていらっしゃるシニアの皆様、間もなくシニアの仲間入りをする予定の方々。
第二の人生を謳歌するのに、今の自分にとって、必要なモノだけ選びませんか?そして、大事なモノを、選びませんか?
叔母は、棺の中に入れて欲しいモノを、ひとまとめにしてあります。それらは、すべてお孫さんからのプレゼントのお手紙です。
親戚のおばあちゃんは、1年近く病院に入院したままでした。元気なうちに用意したのでしょう。
亡くなった時に、押入れからでてきたものは。
丁寧に畳まれたお気に入りの着物・その着物を着て微笑んでいる自分の写真でした。
「今まで、面倒をかけました。ありがとう。旅立ちにはこの着物を。写真はこれを」と、手紙を添えて・・・
究極の老い支度ですよね。
大切なもの、お気に入りのもの、どうして欲しいのか。
自分で決める。私も、おばあちゃんのように、最期を迎えたいと思っています。